保健室に着く。
足で無理くりドアを開け、胡桃をベッドに寝かせて靴を脱がせる。
「肝心な先生はいないのかよ…」
見た感じ、脱水症状とか貧血とかだろう。
スポドリでも飲ませておくか。
冷蔵庫を開けて、ペットボトルを取り出す。
「おい、起き上がれるか?スポドリ飲んだ方がいい。胡桃、どうせ忙しくしてたり、彼氏とうきうきで、ろくに水分摂ってなかったんだろ」
「よく分かりますね」
スポドリを手渡すと、胡桃は美味しそうに飲む。
俺はベッドの縁に座る。
「どんだけお前のこと見てると思ってんの」
「…?週に1回?」
「そうだけどそうじゃなくて」
ああもういっそ言ってやるか。
「胡桃が好きだから」
「へ…」
俺は胡桃の唇に、キスをした。



