翌週、図書委員の日。
水曜日が俺と胡桃?の当番の日だ。
行けばまだ、胡桃はいない。
昼休みはあまり図書室は繁盛しない。
受付の席の、2つある席の右側に座り、肘をつく。
「あの…」
「ん」
「こ、こんにちは?」
胡桃が俺の前で、声をかけてくる。
「…うっす」
俺が怖いのか、そもそも男が怖いのか、オドオドしているように見える。
ほぼ2人きりの図書室。
気まずさを覚えないように気を遣ったつもりで、突っ伏す。
「…寝るのはまずくないですか」
「昼休みなんか、誰も来ねーよ。来るとしたらせいぜい放課後」
「去年も、図書委員やってたんですか?」
「そうだけど?」
胡桃は胡桃で、気を遣ってか話しかけてくる。
でも、それも限界があるのか黙りこくってしまう。
特に仕事もないまま、昼休み終了5分前になり、教室に戻る。



