夏休み明け、最初の当番。 前を歩く胡桃に、 「おつかれ」 と声をかける。 振り返った胡桃は、 「あー、おつかれさまです」 とニコリと返してくる。 「彼氏とは?どうなったん」 「過干渉やめるから別れないでって、まだ続いてますよ」 「そう。良かったじゃん」 何も良くない。 だけど、胡桃に色が戻るなら。 俺はもう、何も口出しできない。