「自分的にはどうなんです?」
「新鮮」
「違和感とか着られてる感ないですか?」
「…胡桃に褒められたから気に入った」
当然まるっと購入。
いつか胡桃を誘って、これを着て、出かけてやる。
高校の最寄り駅に着くと、本は重いし外は暑い。
「あっつ!」
「勘弁してほしいわ」
職員室に鍵を取りに行き、図書室に本を置いて、すぐ高校を後にする。
「疲れた…今日は明るいから、送らなくていいか?」
「別に夏場は明るいからいいんですけどね」
「いや、それは毎週送るって決めてるから送るけど、今日は疲れたからごめん」
「じゃあ、ここで…おつかれさまでした!」
「おつかれ」
分岐点で別れた。



