食後、ショッピングモールへと向かう。
カウンセリングが始まる。
「普段は、今日みたいなモノトーンが多い感じですか?」
「まあ、考えなくていいから楽だしな」
「何色使ってみたいですか?」
「いや特にないけど。逆に似合う色とかある?」
「うーん、それは合わせてみないと分からないですね」
それで連れて来られたのは、入ったことのないカジュアルな服屋。
レディースもメンズも種類が豊富そうだ。
「初めて来ます?」
「柄物着ないからな、あまり」
「ちなみに、どんなテーマとか、イメージとか、ありますか?」
「…デート」
「デート?」
「胡桃がデートに行く時に、彼氏に着てほしいコーディネート、とか?」
ダメだ、この言い方だとあの彼氏とのデート服を考えるだろ。
「もうちょっと具体的にしてもらっていいですか?あの…妄想広がりすぎて、無限にコーディネート生まれます。あと普通に、顔の系統違うから分からないです」
ほらな。



