恋愛短編集・好きがあふれて止まらない~それぞれの恋~

「私ね、海くんのことが好きなんだ。」

うそ、でしょ。

友達と、香織と、好きな人が、かぶっちゃった。

「へ、へぇ、そうなんだ。」

せっかくできた友達なのに、離れていかれたら困る。

あきらめよう。

そう、思ったのに。

「美香。一緒に帰ろう。」

(ドキッ)

香織からの視線がいたい、、、。

私がアタックしすぎて、一緒に帰るのが当たり前になってしまった。

海が話しかけてくれたのに対して、ドキッとしてしまった自分が、いやだ。

もうやめるって決めたはずなのに。

、、、やっぱり、香織にちゃんと話そう。

明日、学校で。

「香織。話したいことがあるんだけど、、」

「どうした?」

「うちもね、海のこと、好きなんだ。」

「知ってるよ。美香、わかりやすいもん。」

「怒ってる、、?」

「怒るも何も、ないけど、これからは、ライバルだね。」

やっぱり、そうだよね。

これまでどおり、仲良くできるわけない。

別々の人を好きになって、恋バナ盛り上がりたかったな。

目に涙がたまり始めた、そのとき。

「速報速報!海君が成田と付き合ったらしいよ!」

「「えっ!?」」

海が、付き合った、、、?

「ふふっ。美香。」

「香織。」

「「私たち、同時に失恋しちゃったね。」」

速報で伝えに来てくれた芽依は、何も知らないので、ぽかん、としている。

わたしたちは顔を向かい合って、同時に噴出した。

私たちの恋は、終わったけど、私たちの友情は、永遠ものだよ。

こんどは、違う人を好きになって、二人で盛り上がれたら、いいな。