皆がお祝いをしてくれる中で、彼もぶっきらぼうに私にプレゼントをくれたのだ。
それは手作りのアクセサリーだった。
色んな種類の木の実を連ねた可愛らしいその首飾りを見て、私は感激のあまり泣き出してしまい、アキくんを困らせてしまった。
「なにも泣くことないだろ!?」
「だって、アキくんが私にって……本当にありがとう~~っ」
そんな私たちのやりとりを見て、皆が笑っていた。
――でも、そんな彼との別れは本当に突然だった。
急にどこからか迎えが来て、彼を連れて行ってしまったのだ。
「リオ! 俺、お前に……」
最後、彼が私に何か言いかけたけれど、迎えの馬車の扉は無情にもバタンと閉まり行ってしまった。
ろくなお別れの挨拶も出来ず、私だけじゃなく皆とても悲しんだ。
あれからもう一年半ほどが経つだろうか。
(今頃、アキくんどうしてるかな……)
彼は私より2つ下だったから、今は18歳。どこで何をして暮らしているのだろう。
アキくんを連れて行ったあの馬車は、私をポイ捨てしていったあの馬車のように立派だった。
レイ先生は彼について何か事情を知っているようだったけれど、話せない理由があるようだった。
彼からもらった首飾りは今でも大切に部屋に飾ってある。
本当はいつでも身に着けておきたいけれど何かの拍子に壊れてしまったら嫌なので、飾ったそれを見ては彼のぶっきらぼうな顔を思い出していた。
今、アキくんが幸せだったらいいなと思った。



