今日は、近道して帰ろうか

「ハナの想いをちゃんと椿くんに伝えてから、椿くんの恋を応援するんでもいいんじゃない?」


「私の想い.......」

「ハナはさ、伝えてる?自分の気持ち」



思い返せばこの繰り返してきた日々で一度だって、椿にただ自分の想いをぶつけたことがあっただろうか。


.................ううん、ない。

伝えずに、私はただ泣いていた。


大切に思っていたのは自分だけで、椿はそうじゃなかったんだと決めつけて。

話そうとしてくれていたとも、話すことを躊躇っていたことも知らずに。



それに、まだ自分の中で恋愛とか、そういうの、はっきりしてないけれど。

確実にはっきりしていることがある。



私は椿と離れたくない。

一緒にいたい。



でもそれ以上に、椿が私のことで自分の未来を悩んでしまうのは、


もっと嫌だ。





「楓......ありがとう」

「全然、何もしてないよ、私は」

「話聞いてくれて、そばにいてくれた。優しい言葉を、かけてくれた」

「.....そんなの、友達なんだから当然でしょ」

「ありがとう.......。私は、今日は自分の想い、ちゃんと伝えるよ」

「今日はってことは、結構前から悩んでた?」

「いや、全部今日の話」

「????」