いずれにしても、ロランとの未来はあまり考えたくない。それは要するに、叔父から爵位を取り返せなかったということと同義だからだ。
「余計なことを考えているだろ」
「大事なことよ」
「言ってみろ」
「……結婚式ではあんなに無口だったのに、あれはなんだったのかしらって」
心の内とは違うけれど、気になっていたことを口にした。
ミレッラがはぐらかしたのを彼も見透かしているだろうが、追及はしてこなかった。
「あの時はミレッラの様子を窺っていたんだ」
「私の?」
「俺は周囲からの自分への評価を正しく把握している。まず間違いなく喜んで嫁いでくるのはありえない。どういう気持ちで俺のところに来たのか、知る必要があった。それによって俺の出方を変えるつもりだったからな」
ふと湧いた好奇心で、彼の瞳に自分はどう映ったのかと訊ねる。
「じゃあ今のこの態度は、あなたの瞳に私がどう映ったからかしら?」
「寂しがりや」
「……え?」
「余計なことを考えているだろ」
「大事なことよ」
「言ってみろ」
「……結婚式ではあんなに無口だったのに、あれはなんだったのかしらって」
心の内とは違うけれど、気になっていたことを口にした。
ミレッラがはぐらかしたのを彼も見透かしているだろうが、追及はしてこなかった。
「あの時はミレッラの様子を窺っていたんだ」
「私の?」
「俺は周囲からの自分への評価を正しく把握している。まず間違いなく喜んで嫁いでくるのはありえない。どういう気持ちで俺のところに来たのか、知る必要があった。それによって俺の出方を変えるつもりだったからな」
ふと湧いた好奇心で、彼の瞳に自分はどう映ったのかと訊ねる。
「じゃあ今のこの態度は、あなたの瞳に私がどう映ったからかしら?」
「寂しがりや」
「……え?」
