しかしロランは喉奥を鳴らすと、「いいや」と楽しげな表情を隠しもしないで頬に手を添えてきた。
「言っただろう、あなたを気に入ったと。だから先に子ができたら、心身ともに俺の妻になると約束しろ。俺が嫌いでも、恐ろしくても、俺のために存在すると誓え」
「それが、あなたへの報酬?」
「そうだ。不服か?」
「いいえ?」
「ふっ。それじゃ、誓いの口づけといこうか」
目を閉じて受け入れれば、結婚式のときより温度の灯った唇が触れる。彼の舌で下唇をつつかれて、言外に口を開けろと言われた通りに招き入れた。
唾液を流し込まれて目を見開けば、にんまりと目を細める彼と目が合い、性格の悪さを思い知る。離されない唇のせいで飲み下すと、彼がようやく満足げに離れていった。
身を守っていた布団をあっという間に奪われ、彼の指先が直接肌を這う。
しかしその時、彼の手がミレッラのお腹をなぞって止まった。
緑の瞳が凝視するのは、叔父のせいで痣になっている箇所だ。そこまで濃くはないものの、あまりにもじっと見つめられるので居心地が悪くなる。
「言っただろう、あなたを気に入ったと。だから先に子ができたら、心身ともに俺の妻になると約束しろ。俺が嫌いでも、恐ろしくても、俺のために存在すると誓え」
「それが、あなたへの報酬?」
「そうだ。不服か?」
「いいえ?」
「ふっ。それじゃ、誓いの口づけといこうか」
目を閉じて受け入れれば、結婚式のときより温度の灯った唇が触れる。彼の舌で下唇をつつかれて、言外に口を開けろと言われた通りに招き入れた。
唾液を流し込まれて目を見開けば、にんまりと目を細める彼と目が合い、性格の悪さを思い知る。離されない唇のせいで飲み下すと、彼がようやく満足げに離れていった。
身を守っていた布団をあっという間に奪われ、彼の指先が直接肌を這う。
しかしその時、彼の手がミレッラのお腹をなぞって止まった。
緑の瞳が凝視するのは、叔父のせいで痣になっている箇所だ。そこまで濃くはないものの、あまりにもじっと見つめられるので居心地が悪くなる。
