それは書斎の金庫の中に隠していたはずで、在処を知っているのは自分だけのはずなのだ。
さらにロランは、昔の税収報告書と直近のものを比較し、あきらかに税収の動きがおかしいと指摘する。
領民への急な税金の値上げは、何かやむを得ない問題が起きた時にしかこの国では認められていない。
税収報告書には適当な理由を記載したが、これまでそれを指摘されたことなど一度もなかった。
なぜ今さら着目したのかと、足を小刻みに揺らす。
「当家の領地経営に関しては、姪のミレッラがやっていた! わしは関与していない! 罪があるというのなら、姪こそここに呼ぶべきだろう!」
「黙れ、恥知らずが。ミレッラ・ブランデール・オルブライトが本件に関わっていないことは調査済みだ」
「そんなはずはない! 妻だからと庇い立てしているな!? 皆様、こんな横暴を許していいのか!? 身内の罪を他人になすりつけるような輩に、国家機関の幹部を任せていいのか!?」
帳簿が見つかってしまった以上、完全な潔白を主張するのは自殺行為だ。
さらにロランは、昔の税収報告書と直近のものを比較し、あきらかに税収の動きがおかしいと指摘する。
領民への急な税金の値上げは、何かやむを得ない問題が起きた時にしかこの国では認められていない。
税収報告書には適当な理由を記載したが、これまでそれを指摘されたことなど一度もなかった。
なぜ今さら着目したのかと、足を小刻みに揺らす。
「当家の領地経営に関しては、姪のミレッラがやっていた! わしは関与していない! 罪があるというのなら、姪こそここに呼ぶべきだろう!」
「黙れ、恥知らずが。ミレッラ・ブランデール・オルブライトが本件に関わっていないことは調査済みだ」
「そんなはずはない! 妻だからと庇い立てしているな!? 皆様、こんな横暴を許していいのか!? 身内の罪を他人になすりつけるような輩に、国家機関の幹部を任せていいのか!?」
帳簿が見つかってしまった以上、完全な潔白を主張するのは自殺行為だ。
