そこは見慣れた議会場のはずだった。
貴族院の議会が開かれる場で、長方形の広間の中央に書記官の机があり、その両端に司会である議長が立つ場と、発言する議員が立つ場が設けられている。
その両脇には赤い長椅子がずらりと列を成し、発言しない議員たちはそこに座って議会に参加するのだ。
議会場は、基本的には議会でしか使用されない。
一方で、国に関わる問題を扱うのであれば、使用を許可される場合もある。
財務省から召喚命令を受けたので、ここに案内されたことに違和感はなかった。
けれど、それなら両脇の赤椅子を埋め尽くす勢いで集まる貴族の人数はなんだ。
せいぜい財務省長官か大臣を筆頭に、関係部署の官吏が数人程度いるくらいのものだと思っていた。
しかも議長台には、議長でも長官でも大臣でもなく、顔の半分を仮面で覆う男、ロラン・ディ・オルブライトがいる。
彼が地方財政長官の任に就いているのは知っているが、三席ごときに尋問されるなどプライドが許さない。つまり〝その程度〟と見なされているわけなのだから。
だが一番気になるのは、二階席にいる王子たちだ。
王太子を筆頭に、第四王子まで勢揃いしているのはどういう状況か。
貴族院の議会が開かれる場で、長方形の広間の中央に書記官の机があり、その両端に司会である議長が立つ場と、発言する議員が立つ場が設けられている。
その両脇には赤い長椅子がずらりと列を成し、発言しない議員たちはそこに座って議会に参加するのだ。
議会場は、基本的には議会でしか使用されない。
一方で、国に関わる問題を扱うのであれば、使用を許可される場合もある。
財務省から召喚命令を受けたので、ここに案内されたことに違和感はなかった。
けれど、それなら両脇の赤椅子を埋め尽くす勢いで集まる貴族の人数はなんだ。
せいぜい財務省長官か大臣を筆頭に、関係部署の官吏が数人程度いるくらいのものだと思っていた。
しかも議長台には、議長でも長官でも大臣でもなく、顔の半分を仮面で覆う男、ロラン・ディ・オルブライトがいる。
彼が地方財政長官の任に就いているのは知っているが、三席ごときに尋問されるなどプライドが許さない。つまり〝その程度〟と見なされているわけなのだから。
だが一番気になるのは、二階席にいる王子たちだ。
王太子を筆頭に、第四王子まで勢揃いしているのはどういう状況か。
