ロランの緑の瞳が、愛おしそうに自分を見つめてくる。こちらが照れくさくなってしまうほどの甘い眼差しに耐えられなくなってきて、つい視線を外してしまった。
しかしそれをロランが許してくれず、顎に手を添えられて彼の方へと向かされる。
ちょっとだけ意地悪く彼の口角が上がっているのは、ミレッラが照れ隠しに俯いたのに気付いたからだろう。
「ミレッラ。もう一回聞きたい」
何を、と野暮な聞き返しはしない。やはり雄弁な彼の瞳が、ミレッラに何を求めているのか口にせずとも語っている。
ミレッラは顎に添えられていた彼の手をどかすように軽く掴むと、そのまま彼の唇に自分のものを重ねた。
「好きよ、ロラン」
「……もう一回」
「好き」
「誰のことが?」
「あなたのことが」
ロランがまるで幸せを噛みしめるように確認してくる。
その気持ちはわかるから、ミレッラも惜しみなく答えた。
「いつから?」
「……わからないわ。気付いたらもう、後戻りできないところまでいたから」
「つまり俺がいないとだめ?」
「そ、そんなの知らないわよっ」
「俺はミレッラがいないとだめだけどな。知ってるだろ、あなたが他の男とカフェにいただけで嫉妬して暴走したのを」
あの時はロランのそれが悋気だとは気付かず、ロランが怒ったのは『彼の子』ではない可能性をミレッラが入れようとしていると彼が勘違いしたからだと思っていた。
平たく言えば浮気を疑われたせいだと思ったのだが、そこに愛は介在していないと思い込んでいたのだ。
しかしそれをロランが許してくれず、顎に手を添えられて彼の方へと向かされる。
ちょっとだけ意地悪く彼の口角が上がっているのは、ミレッラが照れ隠しに俯いたのに気付いたからだろう。
「ミレッラ。もう一回聞きたい」
何を、と野暮な聞き返しはしない。やはり雄弁な彼の瞳が、ミレッラに何を求めているのか口にせずとも語っている。
ミレッラは顎に添えられていた彼の手をどかすように軽く掴むと、そのまま彼の唇に自分のものを重ねた。
「好きよ、ロラン」
「……もう一回」
「好き」
「誰のことが?」
「あなたのことが」
ロランがまるで幸せを噛みしめるように確認してくる。
その気持ちはわかるから、ミレッラも惜しみなく答えた。
「いつから?」
「……わからないわ。気付いたらもう、後戻りできないところまでいたから」
「つまり俺がいないとだめ?」
「そ、そんなの知らないわよっ」
「俺はミレッラがいないとだめだけどな。知ってるだろ、あなたが他の男とカフェにいただけで嫉妬して暴走したのを」
あの時はロランのそれが悋気だとは気付かず、ロランが怒ったのは『彼の子』ではない可能性をミレッラが入れようとしていると彼が勘違いしたからだと思っていた。
平たく言えば浮気を疑われたせいだと思ったのだが、そこに愛は介在していないと思い込んでいたのだ。
