両親の協力もあって見事周囲を騙すことに成功したロランは、見た目が与える周囲の影響というものを嫌というほど実感した。
あんなに擦り寄ってきた男も女も、ロランの火傷の痕を見た途端に顔を引きつらせ、目を逸らし、そそくさと逃げていく。滑稽だった。
その顔で街を歩くと奇異なものでも見るような不躾な視線は浴びせられるが、そんなものは全く気にならない。むしろ肩で切る風が心地好いくらいだった。
ただ難点は、毎朝このメイクをすることだ。意外に時間のかかるメイクであり、また夏場は蒸れる。
そこでロランは、そろそろ仮面で隠すだけでも効果はあるだろうと予想し、結果、仮面で過ごすようになっても周囲が再び擦り寄ってくるような事態にはならなかった。
快適な日々を送る一方で、見た目に振り回される人間の習性を憎みもした。
まるで見た目でその人間の全てが決まるような、決めつけられるような風潮が忌々しくて業腹だった。
貴族として感情を全て表に出す愚かさを学んでもいたから、普段はそんな素振りは見せない。しかし心の奥底では、見た目で決めつけてくるような人間を確かに毛嫌いしていた。
そんなロランの前に現れたのが、ミレッラだ。
あんなに擦り寄ってきた男も女も、ロランの火傷の痕を見た途端に顔を引きつらせ、目を逸らし、そそくさと逃げていく。滑稽だった。
その顔で街を歩くと奇異なものでも見るような不躾な視線は浴びせられるが、そんなものは全く気にならない。むしろ肩で切る風が心地好いくらいだった。
ただ難点は、毎朝このメイクをすることだ。意外に時間のかかるメイクであり、また夏場は蒸れる。
そこでロランは、そろそろ仮面で隠すだけでも効果はあるだろうと予想し、結果、仮面で過ごすようになっても周囲が再び擦り寄ってくるような事態にはならなかった。
快適な日々を送る一方で、見た目に振り回される人間の習性を憎みもした。
まるで見た目でその人間の全てが決まるような、決めつけられるような風潮が忌々しくて業腹だった。
貴族として感情を全て表に出す愚かさを学んでもいたから、普段はそんな素振りは見せない。しかし心の奥底では、見た目で決めつけてくるような人間を確かに毛嫌いしていた。
そんなロランの前に現れたのが、ミレッラだ。
