(ずっと叔父様やカリーナと一緒に暮らしていたせいで、変に警戒心が強くなってるわね。ある意味自意識過剰で恥ずかしいわ)
ミレッラが外出するのを決めたのは今日。突発的に思い立った行動だ。
まさか公爵家を見張っていたわけでもないだろうに、偶然の出会いまで何かしら意味があるのではないかと警戒するなんて、さすがにやりすぎだ。
(ただちょっと、どこかで見覚えがあるような気がして……きっとそのせいね)
切り替えるように息を吐きだした。
(やめよ、やめ! 商人も見当たらないし、もう今日は本当に気分転換ってことにしましょう!)
ミレッラは店員を呼ぶと、ケーキを三つ注文した。
季節のフルーツを使ったタルト、濃厚な味が癖になるらしいチーズケーキ、真っ赤な苺がかわいらしいショートケーキ。
「さ、好きなものを選んで。食べましょ」
「いいんですか、奥様!」
セレナが目を輝かせる。彼女は甘い物が特別に好きなようだ。
「僕までいいんですか?」
「もちろんよ」
だって、とミレッラは続けて。
「あなたにも、ご褒美は必要でしょう?」
ミレッラが外出するのを決めたのは今日。突発的に思い立った行動だ。
まさか公爵家を見張っていたわけでもないだろうに、偶然の出会いまで何かしら意味があるのではないかと警戒するなんて、さすがにやりすぎだ。
(ただちょっと、どこかで見覚えがあるような気がして……きっとそのせいね)
切り替えるように息を吐きだした。
(やめよ、やめ! 商人も見当たらないし、もう今日は本当に気分転換ってことにしましょう!)
ミレッラは店員を呼ぶと、ケーキを三つ注文した。
季節のフルーツを使ったタルト、濃厚な味が癖になるらしいチーズケーキ、真っ赤な苺がかわいらしいショートケーキ。
「さ、好きなものを選んで。食べましょ」
「いいんですか、奥様!」
セレナが目を輝かせる。彼女は甘い物が特別に好きなようだ。
「僕までいいんですか?」
「もちろんよ」
だって、とミレッラは続けて。
「あなたにも、ご褒美は必要でしょう?」
