(……私を、認めてくれたから、とか?)
それぞれに個性があるのだから他人を比べるのはよくないと思いつつも、エーゲハルトには否定されることが多かったなと思い出す。
エーゲハルトも別に口に出してミレッラを否定することはなかったけれど、態度で、眼差しで、ミレッラに反発心を持っているのだろうことには気付いていた。
彼はミレッラ自身にではなく、ミレッラに婿入りすることで得られる権力が欲しくて婚約者になってくれたようなものだ。
また、単純に欲望の発散相手として見られていたのにも勘付いていたし、そういうのは直接言われなくても滲みでる態度から感じとれてしまうので、じわじわとミレッラの心を侵食していた。
だからエーゲハルトの隣は、居心地が悪かったのだろう。
対してロランは、こちらもあまり声に出してミレッラを褒めたり受け入れてくれたりするわけではないけれど、彼の態度やふとした時の仕草、その眼差しからミレッラを尊重してくれているのが伝わってくる。
(ほんと、殿下の言う通りじゃない。なんで言われるまで気付かなかったのかしら)
ミレッラの体調を気遣ったり、仕事ぶりを認めてくれたり。
父の不正の証拠を集めていると、どの資料に欲しい情報が載っているかさりげなく教えてくれたり。
それに、後継者が欲しいだけなら、閨であんなに気を遣う必要だってない。
それぞれに個性があるのだから他人を比べるのはよくないと思いつつも、エーゲハルトには否定されることが多かったなと思い出す。
エーゲハルトも別に口に出してミレッラを否定することはなかったけれど、態度で、眼差しで、ミレッラに反発心を持っているのだろうことには気付いていた。
彼はミレッラ自身にではなく、ミレッラに婿入りすることで得られる権力が欲しくて婚約者になってくれたようなものだ。
また、単純に欲望の発散相手として見られていたのにも勘付いていたし、そういうのは直接言われなくても滲みでる態度から感じとれてしまうので、じわじわとミレッラの心を侵食していた。
だからエーゲハルトの隣は、居心地が悪かったのだろう。
対してロランは、こちらもあまり声に出してミレッラを褒めたり受け入れてくれたりするわけではないけれど、彼の態度やふとした時の仕草、その眼差しからミレッラを尊重してくれているのが伝わってくる。
(ほんと、殿下の言う通りじゃない。なんで言われるまで気付かなかったのかしら)
ミレッラの体調を気遣ったり、仕事ぶりを認めてくれたり。
父の不正の証拠を集めていると、どの資料に欲しい情報が載っているかさりげなく教えてくれたり。
それに、後継者が欲しいだけなら、閨であんなに気を遣う必要だってない。
