その言い方がまた、優しくて。 私はゆっくり手を伸ばして、さっきつないだ手をもう一度握った。 「……今日だけじゃ、嫌かも。」 驚いたみたいに目を見開いて、そしてふっと笑った。 観覧車が地上に戻る頃、私はもう泣いていなかった。 外に出たら、雪がふわっと降ってきて、陽斗がその中で名前を呼んだ。 「──ひなた。」 その声が、クリスマスでいちばん好きな音になった。