24時の観覧車






ずるい。



普段は無口なのに、こんなときだけ私のことちゃんと見てる。



涙がこぼれそうになって、マフラーで隠しながら言った。



「……陽斗のそういうところ、ずるい。」




ようやく彼が私の方を見た。



目の奥、少し笑っていた。



「じゃあ…今日だけ。俺と一緒にいてほしい。」



「……今日だけ?」



「今言ったら、卑怯だろ。」