なんでそんなさらっと言うの。 でも、そう言う彼の表情はどこか強がっていて、 断れなくて、私はうなずいた。 歩きながら、彼がそっと私の手をとった。 冷たいのに、あったかく感じてしまうのはなんでだろう。 「本当に元カノに見つかりたくないだけだから。」 念押しみたいにそう付け足す声が、なんだか悲しそうで胸がぎゅっとなる。