「──あれ? もしかして、ひなた?」 名前を呼ばれて振り向くと、中学の同級生・陽斗(はると)がいた。 ずっと無口で、でも誰より気が回る人。 マフラーに顔を半分埋めながら、久しぶりなのに全然変わらない声で言ってくる。 「ちょうどよかった。隠れさせて。」 「えっ、なにそれ。」 「元カノ来てて。見つかりたくない。」