24時の観覧車





「──あれ? もしかして、ひなた?」


名前を呼ばれて振り向くと、中学の同級生・陽斗(はると)がいた。


ずっと無口で、でも誰より気が回る人。


マフラーに顔を半分埋めながら、久しぶりなのに全然変わらない声で言ってくる。


「ちょうどよかった。隠れさせて。」


「えっ、なにそれ。」


「元カノ来てて。見つかりたくない。」