見上げた先の幸せ

父さんの部屋?父さんの過ごしてきた部屋?

「真斗、行けそう?」
「…うん」

父さんの部屋は本棚がたくさんあって父さんらしい部屋だった。

「幸樹さん。父さんはここでどんな風に過ごしてたのかな、本をたくさん読んでたくさん勉強してたのかな、それとも怠けてたくさん寝てたのかな?この部屋に母さんを連れ込んだことはあったのかな…父さんから聞きたかったな」
「真斗…そうだね。もっともっと話したかったね」
「うん」
「もし真おじさんが春花おばさんをここに連れ込んでたら真斗も俺連れ込んじゃったから親子揃って同じことしたことになるね」
「そうだね」

「気になってたんだけどみんな京都の人の割にあんまり訛ってないのはなんで?」
「大きい病院で働いてるといろんなところから人が来るから通じないことがないようにあんまり訛らないように教えられるの」
「そうだったんだ」