見上げた先の幸せ

〝真斗〟

死を覚悟して目を閉じると父さんのが聞こえたような気がして、目を開くとそこには父さんの姿があった。

父さん?!

驚いて返事をしようとしたけど声が出せなかった。

〝真斗、幸樹くんと上手くやってるみたいだな。ところでいつまで自分を責め続けるんだ?父さんと母さんは真斗のことが大好きで世界一大切だから助けたんだ。大好きな人のために死ねることほど嬉しいことはないよ?それと同じくらい大切な人のために生きられることも嬉しい。真斗はまだ生きれるんだ、早く目を覚まして幸樹くんと幸せになりなさい。父さんと母さんみたいにな!〟

ごめん、ごめん父さん、ごめん母さん。
父さんだって母さんと一緒にもっと生きたかったよね、母さんだって父さんともっと一緒に生きたかったよね。ごめんね、ごめん、俺だけ生きててごめん。