見上げた先の幸せ

修学旅行のこと、聞いても大丈夫だろうか。

「あの、さ。2人にお願いがあるんだけど」
「ん?」
「俺、修学旅行行こうと思ってて!…だからその、2人にもサポートして欲しい…っていうか、あの俺、車と女性が、だ、だめで!それでその…」
「任せろ!何でもしてやるぞー!!」

少しずつ、弱々しくポツポツと話していたところに冬璃が食い気味に返事をした。

「俺も、全力でサポートする」
「…2人とも、ありがとう」

それから春はボロボロと大粒の涙を流した。

「幸樹さん」
「んー?」

量は減ったものの相変わらず書斎で仕事をする幸樹さんの後ろ姿に声をかけた。