見上げた先の幸せ

学生ってやだな。早く大人になりたい。
俺がもう少し大人だったら、俺が普通に眠れれば、幸樹さんに負担をかけずに済んだんだろうな。

「真斗!おはよう!」

教室に入ると隣の席の冬璃が元気よく声をかけてきた。

「…おはよう」
「顔色はいいのに、元気ないね」
「え?」
「なんかあったの?喧嘩でもした?」

冬璃に話してもいいのかな。冬璃は嫌じゃないのかな。

「とりあえずどっか違うとこ行こう?泣きそうな顔してるよ」
「…え」

「ここなら大丈夫だな!」

そう言って冬璃は屋上前の踊り場に座った。