見上げた先の幸せ

「真斗!おはよう!」

家から一番近い曲がり角を曲がったところで目を腫らした冬璃が満面の笑みで挨拶をしてくれた。

「…冬璃、おはよう」
「そういえば春と会ったって言ってたよな?変わりなかった?」
「うん、元気そうだった」
「そっかぁ、俺も会いたいなぁ」
「来週家くれば会えるけど来る?」
「え?!」

春と別れる時お母さんが久しぶりに春が笑ってるところを見たからこれから毎週会ってほしい、と頼まれた。けど今の状況で冬璃を家に呼ぶのはよくなかった、かも。

「俺真斗と三間先生の家行ってみたい!」
「…え」
「真斗、昨日までのことは忘れて?俺ももう忘れることにしたから!」
「分かった」