見上げた先の幸せ

「おはよう、幸樹さん」

俺は結局眠れないまま、幸樹さんと2人で寝るようになって安心はできるようになったし、何が気がかりなのか分からない。眠れないからといって先にベットから出て起こしたら悪いし毎朝決まって6時15分に起きる幸樹さんに合わせて俺もベットから出るようにしている。

「おはよう眠れた?」
「いや」
「そっか」

最近はこの会話がルーティン化している。

「…寝たいなあ」

呟いてみたら叶うかも、とか浮ついた考えを思いついて玄関を開けて数歩歩いてから呟いてみた。バカらしい。