見上げた先の幸せ

俺より先にベットに入った幸樹さんは布団を持ち上げ俺を布団に入れ後ろから抱きしめて口を開いた。

「片想いなんてそんなものだと思うよ。」
「……え」
「冬璃くんがたまたま好きになったのが真斗で、その真斗はたまたま俺のことを好きになった。恋愛は偶然の重なりで、美しくありながらも、棘も持つ、薔薇みたいなものなんだよ」
「…そう、なのかな。」
「うん、少なくとも冬璃くんに期待させなかった真斗の選択は間違ってなかったと思う」
「…よがった」
「あーあー泣きすぎ」

幸樹さんの言葉が胸に痛いくらい突き刺さって、やっぱりいつもいつも俺を底から引っ張り上げてくれるのはこの人なんだなって思った。

俺の大好きな大好きな幸樹さん。