見上げた先の幸せ

「真斗!おはよう」
「おはよう」
「今日も相変わらず隈がすごいことで」
「うるさい」
「まだ眠れないのか?」
「関係ないだろ」
「あるよ、お前の家族のこと知ってんの俺だけだろ?」
「だとしても関係ない」
「いい加減、頼ってくれよ」
「頼らなくても生きていける」

俺の両親は1年前横断歩道で俺を庇って死んだ。