見上げた先の幸せ

「そっかそっか…ん?校外学習?」

目線を落とした三間さんは机の上においてあったプリントに目をやった。

「あ…それ…休もうと思ってて」
「工場見学、かぁ…行きたいの?」
「え?」
「休みたい、んじゃなくて休もうと思ってる、だよね?だったら本当は行きたいんじゃないかなって」
「思い出、作りたいですよ…けど多分……苦しくなっちゃうから」
「じゃあ俺も着いていくよ、この日丁度定休日だし」
「え?」
「え?じゃなくて、あ、ちょっと待ってね校長に連絡するから」
「いやいや、定休日くらい休めよ」
「真斗は優しいな!でも優しさと我慢は違うよ。真斗が本当は行きたいのに苦しくなって迷惑かけるのが嫌だと思って行かないんだったら俺が着いていけば問題解決じゃない?俺なら全部知ってるし、対処法も分かってる、だから大丈夫だ」