見上げた先の幸せ

部屋の片付けをしようと思ったけれど片付けるも何も、生活に必要最低限のものしか置いてなかった。
なんとなく落ち着かず玄関の近くをウロウロとしていたらチャイムが鳴った。

「はい」
「お邪魔しまーす!結構オシャレなところに住んでるんだね」
「おばさんが勝手に決めたので」
「そっかそっか、それにしても生活感のない部屋だね」
「まぁ、生きて行ければそれで十分なんで」
「そっか…本は好きなの?」
「はい」
「あ、これご両親の写真?」
「はい」
「すっごく優しそうな方だね」
「優しかったですよ」