見上げた先の幸せ

「じゃあここから踏み込むね、親戚とかは?」
「…いますけど……両親が死んだの、俺のせいだって、追い出されちゃいました」
「そうだったんだ、じゃあ今の家の家賃とか学費とかは全部その親戚さんが?」
「…はい」
「そっか、そっか」

正直どこまで踏み込まれるのか怖い、ここに入ってきた時から手の震えが止まらない。

「怖がらなくて大丈夫だよ。俺は君のペースに合わせて踏み込んでいく予定だから、話したくなければ話さなくていいし、話したくなったらたくさん話してくれていい」

「…っ」

また泣いてしまった。この人が言う言葉は全て綺麗事だと分かっているのに、