旦那様に夫(腐)人小説家だとバレてはいけない!



(信じられない。私、言えたわ……!)

 脅しのような言い方をしてしまったが、爵位も今ではアメリアの方が上だ。表舞台に立ったことがないアメリアに対して[気弱そう]という印象を持っていたのだろう。アメリアがこのように反抗してくることも予想外だったに違いない。

(少しは、公爵夫人らしかったかしら)

 以前の、ドレスをお願いしようとした店での出来事を思い出せば間違いなく成長している。
 今世は少しでも公爵夫人らしくありながら、好きに生きていきたいというアメリアの願いが、少しずつ行動にも現れるようになった瞬間だった。

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「……許さない。ウィリアム様のお相手になっただけではなく、よくもこの私に恥をかかせたわね……!」

 アメリアが去った場でリーゼがそんなことを言っていたが、周りには聞こえていなかった。
 お茶会は、アメリアの態度に対して称賛の声で溢れていた。