ことを終えた頃には、王妃に意識はなく。
 引きずり出した、王妃の裂けて流血している。
 
 ヤリ過ぎた・・・、火山の噴火を鎮める様な魔術を展開いた後は、今までは側妃を1日で10人抱いてマナの枯渇の飢えを凌いでいた。

 王妃を一度抱いただけで、飢えは解消しマナ酔いになる程のエネルギーを吸収して更にマナ保有値の値がデカくなっている。
 当の王妃は肉体的疲労はあるが、マナは枯渇する事なく龍王が求めれば求めるだけマナを譲渡していた。
 
 龍王自身、国の結界の維持など様々な場所にマナを使用している生活をしており、
 基礎保有のマナの器をデカくするにも弛まぬ努力を自分に課していた。

 課していた。
 
 過去形なのだ。
 
 元々龍王自身、生まれた時は平民並みのマナの器しか持ち合わせてなかった。
 
 前龍王の20番目の御子で、
 龍王を継承する為に、仮死限界迄マナを使用して努力し器を大きくなる為に基礎体力作りを含めて暗殺の危機にも遭いながらこの地位を奪取した。

 王位を継ぐ前に全龍王は高齢で身罷り、
 龍王継承とともに、婚約者と婚姻する予定であった。


 が、元縁国の宰相からの打診があった。
 国を譲るので、縁国王の女王をを娶れとの打診だった。
 国の規模的にも、国土が広くても荒野の多い縁国に魅力はなく通常なら話を蹴っていたが、
 秘匿していた、女王の持つ龍玉眼のカードを切り札として出して来た。

 龍王自身、
 縁国の女王の存在は知っていた。
 前縁国王は王妃を溺愛し、側妃は娶らず王妃との間に女児をもうけた。
 生まれながら龍玉眼をもち能力ともに自信に溢れる実力を持って育ちの良い完璧な女王。
 女王は龍玉眼の切り札を隠匿し、目の色を変えて育った後即位していた。

 隣国、スラブ国は翼竜族と領土争いから始まる戦争で前縁国の国王は戦死し共鳴の印を結んでいた前縁国王の王妃も共に亡くなっていた。

 継承した王妃は、縁国の女王となり隣国に進軍し、
 瞬く間に、全勝し国土を奪い返して国を譲る英雄となった。