火山の頂上に転移する。
火山の火口を覗く岩棚の上だが、先客である龍王が先に来ていた。
龍王の統治する国土には無数の火山が存在し、定期的に火山のエネルギーを牽制し国土への火山の被害を抑制するのが国王の役目である。
王妃にも能力者を求めるのにも強い次代の王を生み出す為にも必要な事だった。
一応龍王もこの仕事だけは、王妃と共同戦線をいつも取っていた。
「来たか、ん?
足で纏いも連れて来たのか?」
「一応、王太子なのだから。
将来の責任を見学させるべきだろう!」
「まあ、ミシェル。
そこを動くな!
死にたいくなかったらな」
龍王は息子を見やると、ため息をつく。
ミシェルは腰を抜かし使いものにはなりそうにない。
「来い!」
龍王は王妃に手を差し伸べる。
いつも手を繋ぎ、マナを王に流していた。
今回は違う様で、手を取った途端引き寄せられ、
龍王は王妃の腰をホールドし顎を掴むと王妃に口付けする。
深く貪る様に、王妃からのマナを吸い上げながら片手を火口に向ける。
龍王は無詠唱で魔法陣を幾重にも編むと、溢れ噴火する溶岩に連続で魔法陣を展開して溶岩の熱を奪い続ける。
呼吸も絶え絶えな王妃を気遣い、何度も何度も合間を置いては王妃の口内の唾液を貪る。
全てが終わった頃には王妃は酸欠でぐったりと龍王に抱かれてもたれている。
「私の息子なら、自力で帰れるな」
と捨て置いて、龍王は王妃を抱き抱えると帰還の転移魔法陣を展開し帰って行った。
火山の火口を覗く岩棚の上だが、先客である龍王が先に来ていた。
龍王の統治する国土には無数の火山が存在し、定期的に火山のエネルギーを牽制し国土への火山の被害を抑制するのが国王の役目である。
王妃にも能力者を求めるのにも強い次代の王を生み出す為にも必要な事だった。
一応龍王もこの仕事だけは、王妃と共同戦線をいつも取っていた。
「来たか、ん?
足で纏いも連れて来たのか?」
「一応、王太子なのだから。
将来の責任を見学させるべきだろう!」
「まあ、ミシェル。
そこを動くな!
死にたいくなかったらな」
龍王は息子を見やると、ため息をつく。
ミシェルは腰を抜かし使いものにはなりそうにない。
「来い!」
龍王は王妃に手を差し伸べる。
いつも手を繋ぎ、マナを王に流していた。
今回は違う様で、手を取った途端引き寄せられ、
龍王は王妃の腰をホールドし顎を掴むと王妃に口付けする。
深く貪る様に、王妃からのマナを吸い上げながら片手を火口に向ける。
龍王は無詠唱で魔法陣を幾重にも編むと、溢れ噴火する溶岩に連続で魔法陣を展開して溶岩の熱を奪い続ける。
呼吸も絶え絶えな王妃を気遣い、何度も何度も合間を置いては王妃の口内の唾液を貪る。
全てが終わった頃には王妃は酸欠でぐったりと龍王に抱かれてもたれている。
「私の息子なら、自力で帰れるな」
と捨て置いて、龍王は王妃を抱き抱えると帰還の転移魔法陣を展開し帰って行った。
