夏と先生と初恋。


わざわざわたしのこと探して届けてくれたんだ…



「ありがと、

このままだったら明日大変なことになるとこだった」



涼にお礼を言うのはなんだか癪だけど、


実際、助かったからちゃんと言っておく。


…そういえば、



「もしかして涼、


わたしの名前叫びながら廊下歩いてたの?」



藤木先生と話してるときだって、


涼の大きな声が聞こえてきた。



「そーだけど?」



「そーだけど?じゃないでしょ!


絶対注目あびてるよ!」



いくら涼がイケメンだったとしても、


大声で彼女でもない女子の名前叫びながら


廊下を歩くのは良くない。


わたし的にも、涼的にも。



「別にだいじょーぶだって。


悪いことしてるわけじゃねーんだし」



それもそうだけど…!



「そういや、さっきまで藤木先生来てた?」



コイツさらっと話題変えたな?



「…来てたよ」