夏と先生と初恋。


希空先輩について行ってたどりついたのは、


新入生歓迎会コンサートをやった場所でもある中庭。


隅にあるベンチに腰掛けた希空先輩は、


おいで、といって手招きした。



「みんな集まるまで、ちょっとまってよっか」



なんで集められたんだろう。


しかも次期幹部と現幹部の全員。



「これで全員そろった、かな」



部長の先輩がぐるりと周りを見渡した。


その隣には、少し不安げな沙耶がいる。



「じゃ、始めるかー」



「はーい」



なんだか、軽い。


わたしたちが今まで見てきた


幹部の先輩たちとは思えないくらいに、


緩くて、ふざけている。



「ふふ、びっくりした?


幹部だってただの高校生だよ?


ずっとがちがちの真面目は無理だよー」



隣に立つ希空先輩に笑われる。



「…すごく、仲良いんですね、先輩たち」



「1年間一緒にやってきたからねー


同じくらい、喧嘩もしたけどね」