夏と先生と初恋。


「うん。そうだね。


すっごい1年にしよう。


…希空先輩も言ってたけど、


今まで誰にも届かなかった場所を、


わたしたちで掴みにいこう」



沙耶と2人で決意を固める。



「ちぇっ、ひまりと沙耶が幹部で、俺は無職かよ」



「え?」



わたしと沙耶の間に漂う真面目な雰囲気を打ち破る声。


振り返った先にいたのは涼。


もしかしてコイツ、私と沙耶の話を…



「盗み聞きしてたでしょ」



「はぁ?してねーし。


話しかけるタイミング伺ってただけだし」



それをしてるって言うんじゃないの?!


しかも、話しかけるタイミング最悪じゃなかった?


言い訳も小学生男子みたいだし。



「…たしかに、なんで涼くんは幹部じゃないんだろう。


涼くん、あたしなんかよりずっと仕切るの上手なのに」



わたしと涼がぎゃあぎゃあ言い合っている中、


ぽろりと沙耶から溢れたこの言葉。


…そういえば、そうかもしれない。


目標を決める話し合いの時だって、


1番に意見を言ったのは涼だ。