夏と先生と初恋。


誰も、なにも言わない。


全員が静かに決定を受け入れた、そんな雰囲気だった。



「じゃあ、集まってもらった


2つ目の理由に移ろうか」



そう言った先生は、誰かに目配せした。


前に立ったのは———幹部だ。


幹部の先輩たち6人が藤木先生の隣に並んだ。


当然、希空先輩もその1人だ。


なにが始まるのかがなんとなくわかった気がする。



「今から、次期幹部の発表をします」



やっぱり、そうだ。


部長の先輩の言葉に音楽室がどよめいた。



「…部長から発表します」



部活の最前線に立つ部長。


名前を呼ばれたのは…



「次期部長は、浅野沙耶」



沙耶だ!


沙耶は目を丸くして驚いた様子でありながらも


しっかりと返事をして一礼した。


部長に続いて、副部長2人も発表された。



「次に、コンミスを発表します」



次期コンミスの名前を呼ぶのは希空先輩。