藤木先生がどんな判断をするのかはわからない。
だけどわたしはこの曲に、
わたしたちの青春を託したいと思った。
✳︎✳︎✳︎
新入生歓迎会コンサートの片付けまで
終わったのは、だいぶ遅い時間になっていた。
今日は練習なしでそのまま解散ということになって、
わたしは教室に置いてきてしまっていた
テキストを取りに行っている所だった。
ちょうど3年生の教室の前を通った。
…希空先輩、だ。
誰もいない教室で黙々と勉強している。
「希空先輩、」
邪魔しちゃいけないとわかっていたけど、
つい声をかけてしまった。
「…ひまりちゃん?」
顔を上げた希空先輩がこちらを向く。
「勉強、ですか?」
先輩の机に広がる数学の参考書を見れば
勉強をしているのはわかるのに。
なんで聞いたんだろう。
「これでも、受験生だからね」
だけどわたしはこの曲に、
わたしたちの青春を託したいと思った。
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新入生歓迎会コンサートの片付けまで
終わったのは、だいぶ遅い時間になっていた。
今日は練習なしでそのまま解散ということになって、
わたしは教室に置いてきてしまっていた
テキストを取りに行っている所だった。
ちょうど3年生の教室の前を通った。
…希空先輩、だ。
誰もいない教室で黙々と勉強している。
「希空先輩、」
邪魔しちゃいけないとわかっていたけど、
つい声をかけてしまった。
「…ひまりちゃん?」
顔を上げた希空先輩がこちらを向く。
「勉強、ですか?」
先輩の机に広がる数学の参考書を見れば
勉強をしているのはわかるのに。
なんで聞いたんだろう。
「これでも、受験生だからね」
