夏と先生と初恋。


…満場一致。


全員が全国大会金賞を目指す、


と心に決めたみたいだ。



「今日の午後の部活が始まる前のミーティングで、


この結果を先生に伝えたいと思います」



希望先輩は、すごい。


希望先輩の言葉一つで、


みんなが全国大会金賞に向かおうと思えた。


こんな風に、みんなの背中を押せるような力、


私もいつか、もてるようになりたい。



「やば、もうホームルーム始まる!」



話に熱中しすぎて、


誰も時計を見ていなかったせいか


気がつけば、


ホームルームが始まるまであと5分もなかった。


部員が慌ただしく駆け出していく。



「ひまりー、いくぞ!」



え、なんで涼がわざわざ私のこと呼んでるの?



「クラス、一緒だろ!


早く行かないと遅刻になる!」


「え、ちょっとまってっ、」



私を呼んでおきながら、


一切待つ気のない涼を追いかけて、


廊下を全力疾走で駆け抜けた。