✳︎✳︎✳︎
「2番線に電車が参ります。
黄色い線の内側でお待ちください」
ただいま朝の6時45分。
サラリーマンも学生も、
かなり少ない朝の時間の駅。
わたしは、学校から電車で30分程のところに住んでいる。
特別遠いわけではないし、
他の吹奏楽部の部員をみてみると、
これより遥かに長い距離をかけて
通学している人も沢山いる。
シュー、と静かな音を立てて止まった電車に乗り込み、
端の席に座る。
「ドアが閉まります。
ご注意ください」
3号車の一番端の席。
ここがわたしの定位置だ。
窓の外から見える空は、
まだ明るくなりきらない、
どこか夜の雰囲気を残した色をしている。
それは今のわたしたちを表しているようで。
そんな不思議な色をした空に、
どこか自分たちを重ねてしまった。
「次は、楓ヶ崎。
お出口は左側です」
気がつけば、
高校の最寄駅である楓ヶ崎駅に着いていた。
駅から高校までは歩いて5分。
曲を一曲聴きながら歩けば、もう学校だ。
「よ、ひまり」
後ろから、
少し急いだような足音が聞こえたかと思えば、
軽く肩を叩かれた。
「涼、おはよ」
「2番線に電車が参ります。
黄色い線の内側でお待ちください」
ただいま朝の6時45分。
サラリーマンも学生も、
かなり少ない朝の時間の駅。
わたしは、学校から電車で30分程のところに住んでいる。
特別遠いわけではないし、
他の吹奏楽部の部員をみてみると、
これより遥かに長い距離をかけて
通学している人も沢山いる。
シュー、と静かな音を立てて止まった電車に乗り込み、
端の席に座る。
「ドアが閉まります。
ご注意ください」
3号車の一番端の席。
ここがわたしの定位置だ。
窓の外から見える空は、
まだ明るくなりきらない、
どこか夜の雰囲気を残した色をしている。
それは今のわたしたちを表しているようで。
そんな不思議な色をした空に、
どこか自分たちを重ねてしまった。
「次は、楓ヶ崎。
お出口は左側です」
気がつけば、
高校の最寄駅である楓ヶ崎駅に着いていた。
駅から高校までは歩いて5分。
曲を一曲聴きながら歩けば、もう学校だ。
「よ、ひまり」
後ろから、
少し急いだような足音が聞こえたかと思えば、
軽く肩を叩かれた。
「涼、おはよ」
