夏と先生と初恋。


「ソロ、聞かせて」


「…え?」


「だから、ソロ。あんな音聞いてらんない」



少し呆れたような口調。


その調子は今までと何一つ変わらない。



「…さっさといくよ」



スタスタと歩き出した紗希先輩を早足で追いかける。



「あたし、ひまりに負けたとは思ってないから」



少し間をおいて、紗希先輩が続けた。



「今でもあたしの方が吹けると思ってる」