死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 レオは誰の領地であるとか特産品などまで丁寧に教えてくれた。目にするもの聞くものすべてに感動しているうち時間はあっという間に過ぎていく。

「ゆっくりできればよかったんだが、慌ただしくてすまないな」

「そんな。一緒に来ていただけただけで十分うれしいです」

 二泊三日の旅は中一日以外はほとんど移動で終わるが、なによりもレオと一緒なのがうれしい。

 旅は順調に進みまずは宿泊先となる西の神殿に向かった――。

 神殿に到着したときにのはすでに日が沈みかけていた。神殿の敷地は大理石の柱と緑に囲まれており、静かに流れる小川とその縁には苔が光を放っている。

 渡り廊下の柱には魔石が灯す明かりがほんのりと輝く。幻想的でまるで立体となった絵画のように美しい神殿だった。

「ようこそいらっしゃいました」

 長く白い髭をはやした西の大神官が相好を崩して出迎えてくれた。