***
ドキドキが止まらない。
(あんなに軽々と私を持ち上げるんだもの)
馬車は座面も背中もふかふかで座り心地はいいけど、窓から見える外しか眺められないのが残念だった。
とはいえそれを口にはしていないのに、レオが馬に乗ってみるか?と聞いてくれた。
馬上ならば視界が開ける。馬に乗れないリーナを先に馬に乗せ、彼は彼女を横抱きにした。
『なにも心配ないから体を預けて』と言われ、レオの懐に包み込まれるようにして風を浴びながら進む。
なんとも言えない安心感と胸のときめきが交互に押し寄せて、落ち着かない。
「見えてきたな。あの山が西山だ」
「あの林の先に尖って見える山ですか?」
「そうだ。北西に連なる山脈が高いせいで小さく見えるな」
山脈は雪を被っている。奥深くは魔獣が棲むと言われている神秘の山脈だ。それと比べると西山は小さい。
ドキドキが止まらない。
(あんなに軽々と私を持ち上げるんだもの)
馬車は座面も背中もふかふかで座り心地はいいけど、窓から見える外しか眺められないのが残念だった。
とはいえそれを口にはしていないのに、レオが馬に乗ってみるか?と聞いてくれた。
馬上ならば視界が開ける。馬に乗れないリーナを先に馬に乗せ、彼は彼女を横抱きにした。
『なにも心配ないから体を預けて』と言われ、レオの懐に包み込まれるようにして風を浴びながら進む。
なんとも言えない安心感と胸のときめきが交互に押し寄せて、落ち着かない。
「見えてきたな。あの山が西山だ」
「あの林の先に尖って見える山ですか?」
「そうだ。北西に連なる山脈が高いせいで小さく見えるな」
山脈は雪を被っている。奥深くは魔獣が棲むと言われている神秘の山脈だ。それと比べると西山は小さい。



