死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 しかし侯爵は欲深い男だ。不要の長物を欲しがるはずもなく、レオは侯爵がなにか掴んでいると疑っていた。

「しかしリーナは凄いな。司書が感動していたよ。学者以外で古代語がすらすら解読できる人に初めて会ったってね」

「すらすらなんて褒めすぎです。司書さんのように発音はできませんし」

 頬を染めてリーナは恥ずかしそうにうつむく。

 レオも教育の一環として古代語は習っているが、帝国の皇女は古代語は読めない。基本的に屋内で過ごす女性がわざわざ古代語を覚える必要性がないからだ。

 どんな事情があるにせよ司書から聞いた話によれば、リーナは辞書を手に入れ独学で勉強したというのだからたいしたものである。

「ミスティアではどのような古文書を読んだのだ?」

「言い伝えや童話になっているようなお話ばかりです」

 なんとなく興味が湧きどんな話か聞いてみた。