見下ろした手は傷こそないけれど、痩せているし荒れていて決して美しくはなかった。そもそもこんな自分が選ばれたのが間違いの始まりだと、悲しくなる。
リーナ王女だけれど、ミスティアでは王族の〝お荷物の姫〟と揶揄されていた。
兄や妹たちは、火を操るとか水を操るとか、人前で鮮やかに力を披露できたが、リーナの力だけは秘密にされた。
『リーナよ。治癒力があるとわかれば利用される恐れがある。お前のために誰にも言ってはならんぞ』
父の国王からそう言われて宮殿の奥でひっそりと生きてきた。治癒力で家族の病を治癒したものの、人々はそれを知らない。
リーナの髪がピンク色なのもいけなかった。
ミスティアの貴族は先祖を辿ると王の血筋であり、王と貴族の姫の間に生まれた子は必ず銀色の髪を持つ。実際、父の国王も王妃も腹違いの兄も妹もリーナ以外の王族は皆美しい銀髪だった。
リーナ王女だけれど、ミスティアでは王族の〝お荷物の姫〟と揶揄されていた。
兄や妹たちは、火を操るとか水を操るとか、人前で鮮やかに力を披露できたが、リーナの力だけは秘密にされた。
『リーナよ。治癒力があるとわかれば利用される恐れがある。お前のために誰にも言ってはならんぞ』
父の国王からそう言われて宮殿の奥でひっそりと生きてきた。治癒力で家族の病を治癒したものの、人々はそれを知らない。
リーナの髪がピンク色なのもいけなかった。
ミスティアの貴族は先祖を辿ると王の血筋であり、王と貴族の姫の間に生まれた子は必ず銀色の髪を持つ。実際、父の国王も王妃も腹違いの兄も妹もリーナ以外の王族は皆美しい銀髪だった。



