死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「ああ、ずっと前に少しだけお忍びでな。ほかの国ではあのようには光らないぞ」

 帝国のほかは敵国の戦地で。霧に霞む朝日を何度も見たが、あのように輝いたりはしない。

「ああ……そういえばそうですね」

「リーナが調べているのは、そういうミスティアの……なんというか神秘のようなものでもあるんだろう?」

「はい。私はミスティアにいながら、なにもわかっていませんでしたから」

 考えてみればミスティアは不思議な国だ。エルフが住み着いてできた国という伝説もあり、わかっていないことが多い。

「あの、レオは西山に行ったことがあるんですよね?」

「過去に二回ほど。最後に行ったのは五年くらい前になるな」

 そのときは西山にはいないはずの魔獣が出没したからだった。調査の結果、原因は魔獣の卵と知らずに魔獣の山から持ってきた者がいたからだとわかり、現在危険要素はない。