***
「殿下、どうぞゆっくりしてきてください」
口ではそう言いながら不安を隠しきれていないオスカーにレオは苦笑して肩を叩いた。
「じゃあ、よろしく頼む」
空は快晴で旅日和だ。考えてみれば落ち着いて旅をしたことはなかった。
八年前にミスティアに滞在したことを思い出す。
逃げ込んだだけで旅とは言えなかったが、虹色に輝く霧に包まれる朝の光景は、まるで夢の中に入り込んだような不思議な感覚だった。
「リーナ、ミスティアの霧にはなにか特別な力があるのか?」
ハッとしたように彼女は振り向く。
「なぜそう思うのですか?」
聞いたのはこっちなのに、目を輝かせるリーナに苦笑した。
「ミスティアの朝霧を見た後も、俺は随分あちこちの朝霧を見た。だけどあんなふうに虹色に光る霧は見たことがない」
「レオはミスティアに来たことがあるんですね?」
「殿下、どうぞゆっくりしてきてください」
口ではそう言いながら不安を隠しきれていないオスカーにレオは苦笑して肩を叩いた。
「じゃあ、よろしく頼む」
空は快晴で旅日和だ。考えてみれば落ち着いて旅をしたことはなかった。
八年前にミスティアに滞在したことを思い出す。
逃げ込んだだけで旅とは言えなかったが、虹色に輝く霧に包まれる朝の光景は、まるで夢の中に入り込んだような不思議な感覚だった。
「リーナ、ミスティアの霧にはなにか特別な力があるのか?」
ハッとしたように彼女は振り向く。
「なぜそう思うのですか?」
聞いたのはこっちなのに、目を輝かせるリーナに苦笑した。
「ミスティアの朝霧を見た後も、俺は随分あちこちの朝霧を見た。だけどあんなふうに虹色に光る霧は見たことがない」
「レオはミスティアに来たことがあるんですね?」



