死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「でも、お忙しいのでは」

 戸惑いを隠せないリーナにレオは微笑みかける。

「落ち着いたら行きたいと思っていたんだ。西山は涼しいし、とても美しい山だからね」

 国境も今はまだ不安はない。つかの間の平和な時期だ。

 しかし、美しいとは知らなかった。鉱山というから、てっきり荒れた山を想像していた。

「それにあの鉱山は一度詳しく調べたいと思っていたんだ。いつまでも無駄に掘り続けていいものかとね。管理費ばかりが膨らんでいるし。そろそろあきらめどきかと」

「あきらめてはダメです! 必ず魔石は出ますから」

 つい本気で訴えてしまい、レオに笑われた。

「とにかく行くことにしよう。一週間ほど待ってくれるか? その間に仕事を片付けるから」

「はい。ありがとうございます」

 その間にリーナも図書室に通い、西山の魔石に関する情報とミスティアについて調べた。

「妃殿下、こちらをご覧ください」