死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「よろしく頼む。しかし、これだけのために西山に行きたいのか?」

 レオは怪訝そうに首を傾げた。

「鉱山に興味があるのですが、それだけじゃなくて、西の神殿に行ってみたいのです」

 向かう西山の麓には西の神殿という古い神殿がある。

「もしかして神殿の蔵書が見たいとか?」

 リーナは「はい」と頷く。

 司書が教えてくれた話によれば、西の神殿には五百年ほど前に各国を旅した神官が残した古い記録が所蔵されているそうだ。

 ミスティアの記録もあるに違いない。

「わかった。では一緒に行こう」

「えっ、レオもですか?」

 それには驚いた。西山に行くには最短でも往復三日はかかる。鉱山で正しい場所〝古竜の滝〟を見つけるのにどれくらいかかるかわからないし、神殿の古文書を読むにも数日ほしい。

 早くても一週間ほどはかかると思う。忙しいレオに付き合ってもらうのは気が引ける。